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FHA Food & Beverage 視察報告

    2年に一度開催されるFHA-Food & Beverageは、アジア地域を代表する食品・ホスピタリティ業界向けのプラットフォームとして、ホスピタリティ業界の多様なニーズに応える製品・サービスが集結。世界のサプライヤーに、流通業者、輸入業者、製造業者、小売業者を含む質の高いバイヤーへの貴重なアクセスを提供するとともに、参加者は食品・飲料業界の発展と将来のトレンドに関する貴重な洞察を得ることができる。

    取扱品目:食品、飲料、食品原料、食品加工・包装技術、ワイン&スピリッツ、等

    開催頻度:2年に一度

    来場者数:-名(2020,2021年度は新型コロナウィルス拡大の影響で2022年に延期)

    出展社数:-社(2020,2021年度は新型コロナウィルス拡大の影響で2022年に延期)

    シンガポールにて2年に1度開催される『FHA 2022』の視察に行って参りました。世界各国より食品、飲料、食品加工機械、資材等のメーカーが多数出展しており、東南アジア圏で開催される食品展示会としては最大の規模となります。通常は、2年に一度3月又は4月に開催されておるのですが新型コロナウィルスの影響により当初予定されていた2020年から2021年に延期となり更に2022年春に再延期となったのですが、再々延期でこの9月に開催されるに至りました。

    例年は別館も使用する規模の展示会ですが、2022年度は新型コロナの影響もあり縮小し開催されておりました。北米、オセアニア、ヨーロッパ、アジア各国、韓国や台湾等の企業は国、地域をあげてパビリオン形式での出展でかなり盛大でしたが、日本企業や自治体(高知県等)は単独での出展でJETRO等主催のジャパンパビリオンはありませんでした。韓国は、K-POPに続きK-FOODを国策として取り組んでおるとのことで、韓国パビリオンはかなりの規模でした。中国に関しましては新型コロナウィルスによる渡航制限があり出展企業数はかなり少なかったです。

    展示会場を見渡しますとひとえに食品展示会と言いましても食品のみの展示会ではなく、各業界業種等の企業が世界各国から出展しておりました。食品以外で言いますと、代理店、商社、流通業者等も出展しており、来場者が出展者に売り込んでいる姿も見かけました。

    ホールの一角に入場制限がかかっているエリアがあり、そこはウィスキーやジン等のスピリッツ、ワイン、各国の伝統酒等の酒造メーカーが多々出展しており、話を伺いますとシンガポールへの売込みというよりはアジア諸国への輸出を念頭に出展しておるとの事でした。中には現在、日本の大手百貨店と交渉中という企業もあり、日本の市場を重要視しているという声もお聞きしました。

    全ホール内でガラス製品(包装資材として)の展示を行っている企業は日本企業一社のみでした。

    各国食品関係企業の出展製品を見ますと基本的にガラスびんを使用しており、日本国内とは異なり樹脂ボトルを使用しておる企業・製品はそれほど見受けられませんでした。

    食品容器は、ガラスびんを使用するのが当然という海外食品会社の考え方と、酸化防止機能等を売りに樹脂ボトルの採用を推し進めている日本企業との温度差が、今後日本企業が海外で更に販売を拡大、または新たに進出を試みていく中、グローバル化の波がどのような形で影響を及ぼしていくかを注視していく必要があると感じる展示会となりました。

     以上

    3名

    開催日程 2022年9月5日~8日
    参加人数 3人
    場所 Singapore Expo (シンガポール)