工業会活動報告

展示会講演会 参加・見学報告

KAOHSIUNG FOOD SHOW 2019 台湾展示会視察報告

    展示会概要:KAOHSIUNG FOOD SHOW 2019(高雄国際食品見本市)は、台湾を代表す
    る食品の見本市であり、台湾南部の高雄で開催されます。イベントには 400 社を超える出展企業が集まり、23,000 人を超える食品関係者が集結します。
    取扱品目:農林水産品、加工食品、調理器具、テーブルウェア、食品機械、店舗サービス等
    開催頻度:年 1 回
    来場者数:23,500 名(2018 年度実績)
    出展社数:400 社(2019 年度 海外企業含む)

    台湾にて年に1度開催される『KAOHSIUNG FOOD SHOW 2019』の視察に行って参りました。台湾食品メーカーを中心に、世界各国からも多数出展しており年に一度台北にて 開催される FOOD TAIPEI 展示会に次ぐ規模となります。また、隣接するホールでは包装資材、機器、レストラン設備を中心とした Kaohsiung HORECA 2019, ハラル食品を中心とした KAOHSIUNG HALAL 2019 も同時開催しておりました。
    展示会場を見渡しますと大手食品メーカーの出展は勿論の事、中小企業メーカーの出展中には個人商店の出展も見受けられました。
    理由としましては台北で開催される展示会に比べ出展費用が低い為に比較的出展しやすいと個人商店の方が話しておられました。
    会社の規模を問わず、びんを使用しております食品メーカーのブースにて話を伺うと台湾では樹脂製容器に対する規制が厳しく食品はびん詰めされるのが基本となっており、またその規制は樹脂製キャップにまで及ぶとの事です。日本では樹脂製容器が多々採用されており、世界各国で規制が進んでおる中でも依然広がりを見せておるのが現状です。デイリー食品(牛乳やお茶等)以外は樹脂製容器がほぼ確認できない程、台湾では規制が徹底されている印象を受けました。
    展示品に関してですが、台湾の主産業である『醤油』を筆頭に『ゴマ油』『蜂蜜』メーカーが多々出展しており、その他 XO 醤等のペースト食品も見受けられました。大手食品メーカーは中国本土を中心に輸出を行っておるようですが、中小メーカーに関しては会社の規模、商品の知名度の問題もあり輸出が難しいとの話でしたが KAOHSIUNG FOOD SHOW のような国際展示会を活用し海外への売込みを模索しているとの話もお聞きしました。
    また近年ではヨーロッパからホップを仕入れ台湾国内にてビールを製造するメーカーも現れており(本展示会でも出展社有)、新たな市場開拓を試みる企業の存在も確認できました。現時点では、一部の商品を除き安価な商品が多い為かガラスびんを含むパッケージへのこだわりを持つ企業が少ないように感じましたが今後台湾食品メーカーが海外において市場開拓を行うにあたってパッケージの重要性を考える必要があるのではないかと思います。レストランのフランチャイズや食品メーカーを含む日本企業も出展しており台湾企業の海外市場への進出のみならず、逆に日本企業が台湾市場を開拓する為に出展しているケースもあり、国際展示会に出展する重要性、必要性を随所に感じる展示会であったと思います。

    以上。

    開催日程 2019年10月24日(木)~27日(日)
    参加人数 2名
    場所 Kaohsiung Exhibition Centre(高雄/台湾)