一般社団法人大阪硝子工業会

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工場見学・視察
2019年の報告はありません。

展示会報告

高機能セラミックス展 視察報告

視察先:第4回 高機能セラミックス展
場所:幕張メッセ
期間:2019.12.04~2019.12.06

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高機能素材WEEKと題して金属、フィルム、セラミックスなど、工業用の素材に関するメーカー等が一同に集まる展示会。メーカーに関わらず、加工機などその周辺にまつわる企業が多く出展していた。

素材全般というところでいうと、やはりプラスチックなど樹脂系の出展企業などが数も多く、にぎわっていた。より詳細な内容で言うと、接着や接合など材料と材料と組み合わせて使用する為の技術や加工機などに関する展示が特に来場者の関心を集めていたような感触を得た。

ガラスに関わる部分の展示では加工機などの展示、新しいガラス素材の展示ももちろんあったが、特に樹脂にまぜて使用する為の「粉末ガラス」などの展示もあったのが印象的であった。。

ガラス素材の良さ、特徴をアピールするのは当然であるが、絶対にガラスだけというスタンスでは無く、他素材と合わせて使用してもらう事でガラスの特徴をアピールするという視点も大事なのだなと気づかされた展示であった。

以上。

参加人数1名
展示会報告

液晶・有機EL・センサ技術展見学報告

視察日:2019年12月4日 11:00~15:30
展示会場:幕張メッセ
目的:電子部品向け板ガラス加工について、最新の業界情報を得るとともに、表示素子分野でのガラス部品の用途展開について情報を共有化する。

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1.ディスプレイメーカーの動向
1)ジャパンディスプレイ、シャープともに真新しいディスプレイの展示はなく、開発品の参考出展もなかった。
2)日本の液晶の終焉を見る思いである。
3)車載用に曲面形状に貼り合わせる技術が目を引いた。2枚のガラスを貼り合わせ作られる液晶パネルにおいて曲率を持たせることは、貼り合わせた際の接着材において可撓性が求められること、内部の液晶層厚みを均一に保つことの技術が要求される。
4)パネルのスリミング技術と合わせて、車載であれば高精細である必要が無いためかもしれない。携帯レベルの高精細要求の時代に何が必要かはテーマになりうる。
5)同じくJDIから展示されている電子ミラーはすでに車に搭載されているものであるが視角の広さから今後の展開が期待される。形状、設置場所は従来とは今後変更があるかもしれず、動向を注視すべき分野である。

2.ディスプレイ周辺の企業状況
1)先に述べたように、ディスプレイメーカーには注目すべき展示は少なかったが、その周辺機材のメーカーや装置メーカーはここ数年にない活気があった。
2)装置メーカーは、中国ディスプレイメーカー向けに好調が維持されている影響かと思われるが、勝ち組と負け組の差も見られた。
3)周辺の副資材については、ガラスの仕様と同じ仕向け先で必ずプラスティックメーカーの展示が見られた。
4)その中で注目したのは、某携帯電話メーカーが数年前から上市するうわさが流れている、折り曲げ式のスマートフォンを対象に、0.05mm厚のガラスと曲げ回数の耐久性を強調したフィルムの展示に注目が集まっていた。
5)ここでもガラスの対抗にいつもプラスティックがいることの現実を見た。
6)フィルムの曲げ耐久性能は5万回との説明であったが、ガラスであれば半永久的である。
7)但し、φ8と仮定するとガラス厚みは0.038mm以下が必要になるはずであるが・・・

3.その他の周辺技術
1)アスカネットのブースで見たフォログラフスクリーンを用いた虚像表示に見学者が多く見られた。
2)2枚使い(?)のフォログラフ板を液晶ぺネル上に配し、その上に見える虚像の位置に赤外線センサーを配した構造で、その虚像部に指をあてるとセンサーが検知していろんな機械操作が可能になる。
3)デモされていたのはCT断層撮影の画像で、手術中に手を汚さず画面操作が可能。

4.まとめ
1)久しぶりに少しだけ活気が戻りつつある展示会であった。
2)展示ブースの空きが目立ったが、中国企業、韓国企業の事前キャンセルの影響とのこと。
3)これが単に海外の景気衰退の現象だけではなく、このづくりの国内回帰であればと祈りつつ戻りの電車に乗った。

以上。

参加人数1名
展示会報告

The 10th IEOE China (Beijing) International Edible Oil Industry Expo視察報告

展示会会期:2019年11月4日(月)~6日(水)
展示会場:中国・北京・中国国際展示中心(旧)
取扱品目:ツバキオイル、ヒマワリオイル、クルミオイル、サラダオイル、菜油、オリーブオイル,コメオイル、ピーナッツオイル、大豆油、牡丹籽油、紫籽油、農林水産品、油品加工機械、包装機械等
開催頻度:年1回
出展社数:50社
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  The 10th IEOE China (Beijing) International Edible Oil Industry Expo』は11月4日(火)中国北京・中国国際展示場(旧)にて、盛大に開幕しました。
  10回目となった今回は、中国地域からの各種の食用油・食品・メーカー・商社ら50社がブース出展しました。規模が小さいですが、出展者・来場者双方のビジネス拡大に絶好の場として、 関係各位から高い評価を得ています。
  今回出展社数がすくないため、出展社の規模を問わず館内のすべての出展社に弊社の硝子瓶を提案してみた所、弊社の硝子瓶について品質、デザインと透明度が素晴らしいと評価されました。
  びんを使用している、大手メーカーのブースにて話を伺うと、容器の仕入れは中国国内の瓶メーカーから多くされており、輸入は考えておりませんでした。しかしプレミアム製品やギフト製品として弊社の硝子瓶に興味をみせたお客さんも何社かありました。
  今回の展示品に関してですが、ペットボトル詰め2.5~5L入りのヒマワリオイル、サラダオイル、菜油、コメオイル、ピーナッツオイル、大豆オイルと硝子瓶詰め500ml~750ml 入りの牡丹?油、シソオイル、オリーブオイル等展示されており、そのほか蜂蜜、ツバメ巣、ナマコ、高麗人参、椎茸、キクラゲ、コメも見受けられました。硝子瓶詰め500ml~750ml入りのオリーブオイルと缶詰めオリーブオイルの場合は、オイルはほとんどヨーロッパ製で、中国国内で充填したものでした。
  今回の視察で気づいた点は展示商品のパッケージがほとんど20年前のパッケージと変わらないものが多く、だからこそ逆に多品種小ロットで対応可能な弊社の硝子瓶は、これから中国市場へ進出及び市場開拓のチャンスではないかと感じました。

以上。

参加人数1名

 JAPAN PACK2019視察報告

目的   : 特別公演聴講
                      展示会見学により市場の動向確認及び、関連設備、機器見学
特別公演 : グローバル生産体制における自働化技術課題
日時   : 2019年10月29日 13時~14時
講師   : (株)資生堂 生産部長 大前 勝己 氏
公演内容 : 現在国内3工場、海外7工場あるが全体の生産数に対して65%は日本国内での生産になっている。
これは安心・安全が求められメイドインジャパンが好まれる事にも対応できる。

今回はプレステージ・フレグランス・コスメティクス・パーソナルケアプロフェッショナルのブランドの内から売上構成的に見て延びているプレステージについて取り上げられた。プレステージに求められるのは
・ロット:小~中
・容器形状:複雑
・梱包仕様:複雑な構成材
など手間がかかり自動化が困難な物が多い。
その中で各ブランドの見直しを行い、譲渡・撤退・ディストリビューション
契約の終了を行い自社で保有するブランドを選択し開発に取り組めるよう集約している。
グローバルでの生産 出荷先に応じたパッケージの印刷が必要になり生産工場を振り分けている。
その為地域によっては人件費の差などもあり自動化が求められた。
 例)フランスは日本の賃金の30%up

生産自動化で今回紹介されたのは広口はキャップを吸盤で吸着しビン形状に影響を受けず搬送でき多品種に対応との事で、 従来は首、胴体、ビン底を保持していた為に形状に対応できず手作業が減らせなかった。 又、自動化されても製品が変われば...担当者が変われば...生産数が変われば... と挫折してしまう場面があった。

自動化のポイント
・ハンドの開発に3Dプリンターを使う
自社現場で作ることにより早い対応
・部品供給機の開発
  ボトルを搬送する装置から考える
・工程設計
人とロボットとの共存
・遊びの場
人が工程内自由に動ける
開発のポイント
・女性主体の現場を考える
・マルチハンド
・作業台はフラットに

今後の工場体制
那須工場(2019末~)大阪茨木工場(2020末~)久留米工場(2021末~)
3工場を立ち上げ国内6工場体制にする。

質疑応答より
Q:パッケージなど自動化によりデザインに制約がでてきた場合どう考えるか
A:今回の公演ではプレステージの話をしているので、プレステージではデザインに設備を合わせるという考えをしている。

公演所感
自動化とはよく聞いたりするがただ単に単純作業をロボットに置き換えるだけではなく次の...という展開していくであろう部分にも対応する為にコアになる部品を自社で製作してる所が非常に強いなと感じました。社内に持ち帰り何ができるのかという目線で工程を見直してみようと思いました。

展示会所感
展示会自体は例年と変わらずで注視するブースは無かったように感じました。
ガラス容器に充填したりラベルを貼ったり梱包したりといった紹介はまったくと言っていいほど樹脂や袋に押されてる感じでした。 ただここ数年問題になっている海洋プラスチックごみ問題を取り上げたアライアンスのブースが設けられており再生樹脂やバイオプラスチックや紙系(トレー、ナイフ、フォーク)などが取り上げられていました。ただバイオプラスチックにしても完全に微生物に分解されるとは限らないと聞いたこともありまだまだ課題があるように思います。
以上。

参加人数1名
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展示会報告

KAOHSIUNG FOOD SHOW 2019 台湾展示会視察報告

展示会会期:2019年10月24日(木)~27日(日)
展示会場:Kaohsiung Exhibition Centre(高雄/台湾)
展示会概要:KAOHSIUNG FOOD SHOW 2019(高雄国際食品見本市)は、台湾を代表す
る食品の見本市であり、台湾南部の高雄で開催されます。イベントには 400 社を超える出展企業が集まり、23,000 人を超える食品関係者が集結します。
取扱品目:農林水産品、加工食品、調理器具、テーブルウェア、食品機械、店舗サービス等
開催頻度:年 1 回
来場者数:23,500 名(2018 年度実績)
出展社数:400 社(2019 年度 海外企業含む)


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  台湾にて年に1度開催される『KAOHSIUNG FOOD SHOW 2019』の視察に行って参りました。台湾食品メーカーを中心に、世界各国からも多数出展しており年に一度台北にて   開催される FOOD TAIPEI 展示会に次ぐ規模となります。また、隣接するホールでは包装資材、機器、レストラン設備を中心とした Kaohsiung HORECA 2019, ハラル食品を中心とした KAOHSIUNG HALAL 2019 も同時開催しておりました。
  展示会場を見渡しますと大手食品メーカーの出展は勿論の事、中小企業メーカーの出展中には個人商店の出展も見受けられました。
  理由としましては台北で開催される展示会に比べ出展費用が低い為に比較的出展しやすいと個人商店の方が話しておられました。
  会社の規模を問わず、びんを使用しております食品メーカーのブースにて話を伺うと台湾では樹脂製容器に対する規制が厳しく食品はびん詰めされるのが基本となっており、またその規制は樹脂製キャップにまで及ぶとの事です。日本では樹脂製容器が多々採用されており、世界各国で規制が進んでおる中でも依然広がりを見せておるのが現状です。デイリー食品(牛乳やお茶等)以外は樹脂製容器がほぼ確認できない程、台湾では規制が徹底されている印象を受けました。
  展示品に関してですが、台湾の主産業である『醤油』を筆頭に『ゴマ油』『蜂蜜』メーカーが多々出展しており、その他 XO 醤等のペースト食品も見受けられました。大手食品メーカーは中国本土を中心に輸出を行っておるようですが、中小メーカーに関しては会社の規模、商品の知名度の問題もあり輸出が難しいとの話でしたが KAOHSIUNG FOOD SHOW のような国際展示会を活用し海外への売込みを模索しているとの話もお聞きしました。
  また近年ではヨーロッパからホップを仕入れ台湾国内にてビールを製造するメーカーも現れており(本展示会でも出展社有)、新たな市場開拓を試みる企業の存在も確認できました。現時点では、一部の商品を除き安価な商品が多い為かガラスびんを含むパッケージへのこだわりを持つ企業が少ないように感じましたが今後台湾食品メーカーが海外において市場開拓を行うにあたってパッケージの重要性を考える必要があるのではないかと思います。レストランのフランチャイズや食品メーカーを含む日本企業も出展しており台湾企業の海外市場への進出のみならず、逆に日本企業が台湾市場を開拓する為に出展しているケースもあり、国際展示会に出展する重要性、必要性を随所に感じる展示会であったと思います。

以上。

参加人数2名

IOFT 2019 視察報告

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IOFT 2019 展示会参加報告
展示会:国際メガネ展 iOFT 2019
場所 :東京ビッグサイト
開催日:2019年10月8日~10日

例年この時期に開催され、32回目を迎える日本最大の眼鏡関連の展示会。国内の眼鏡関連企業を始め、ヨーロッパのデザイナーブランド・アジアメーカー等370社・新作眼鏡74,000点超が出展される大規模な展示会である。(国内の眼鏡産地として有名な地である (一社) 福井県眼鏡協会が主催)

フレーム・サングラス・スポーツグラス・レンズ・検査機器/加工機・レンズアクセサリー等の出展社ブースに、来年市場に出回る眼鏡類の仕入れ・買付けを精力的に行おうとするメガネ店やセレクトショップのバイヤーで賑わっていた。

国内眼鏡市場規模は約4,000億円/年(眼鏡一式:補聴器・コンタクトレンズを含む)で、内、眼鏡関連製品の出荷額は約1,000億円、その中の眼鏡レンズは約500億円となっている。

レンズ素材としてはプラスチックが主流であるものの、色目や質感、安定した偏光度、デザイン性に優れたガラスレンズには根強い人気があり、斬新なフレームとの組合せによる薄肉軽量化を取り入れた開発力とデザイン力で、底堅い市場が期待できると感じられた。

また、会期中には眼鏡関連展示会らしく、「日本 メガネ ベストドレッサー賞」に選ばれた著名人(松井一郎:大阪市長、立川志らく:落語家、岡田結実:タレント、田中みな実:フリーアナウンサー 等7名)を招き、出展社ブースを訪問するといった来場者の興味を惹く魅力的な演出で展示会も盛り上がっていた。

参加人数2名

IOFT 2019 視察報告

工場見学・視察
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IOFT 2019 視察報告
視察先:国際メガネ展-IOFT 2019
場所:東京ビッグサイト
期間:2019.10.8~2019.10.10

毎年この時期東京にて開催される日本最大の眼鏡関連の展示会。
国内の眼鏡関連企業はもちろん、ヨーロッパのデザイナーズブランド含めてアジアの新興メーカーなど世界規模の展示会である。

今年は東京オリンピックに向けて作られたビッグサイト内の新設会場での開催。
来年度に関してはオリンピックの影響でビッグサイトが使用できないので、別場所での開催予定との事であった。

展示内容自体にそれほど目新しい新製品があった訳では無かったが、元々ネット販売専業のブランドが小売り店への卸で出展していたり、小売店へのレンズ販売を中心にしていらメーカー がより最終製品よりのブランドを展開していたりと、各社新しいビジネスモデル、売り方を模索している事が感じられた。

他の業界でもいえる事であるが、やはり中国系メーカーの出展がふえており、レンズメーカーも何社か出展していた。 ただプラスチックの取り扱いはあるものの、ガラスレンズはやっていないという事なので、まだ日本メーカーの優位性はあると感じられた。

以上。

参加人数1名
展示会報告

第80回応用物理学会秋季学術講演会 参加報告

開催日:2019年9月18日~21日
場所: 北海道大学 札幌キャンパス
目的: ガラスに関する講演を受講し、ガラス業界の最新の技術情報を調査した。
内容;
1.講演会の概要
今回の講演は、口頭・ポスター合わせて4,234件の発表があった。その中でガラス関係の発表は62件あった。
ガラス関係の発表で興味を引いたいくつかの講演内容を報告する。

Sn2+,Cu+添加バリウムホウ酸塩ガラスの発光特性(阿南高専)
この系においては、260nmの励起光で青白の発光帯があり、340nmの歴ではオレンジ色の発光帯(650nm付近)を持つことが報告されている。 この系はまたB2O3を母相としたBaO・B2O3層のバイノーダル分相が起こりSn2+やCu+は球形に分離したドロップレットに集積されるので、 発光が確認されれば、この現象を利用した微小球光デバイスなどの機能性の付加が可能になる。

Cu含有シリカガラスにおけるラジオフォトルミネッセンスのCu濃度と熱処理による影響(京工繊大)
シリカガラスにCuを含有させるには、溶融シリカガラスにCuを添加する方法があるが、溶融温度が非常に高くなるので実用化に乏しい。そこで、ホウケイ酸ガラスを作成し、スピノーダル分相により生成したホウ酸アルカリ層を酸で溶出すると、シリカ骨格の多孔体が残る。それを硫酸銅水溶液に浸漬した後、焼成して、Cuを分散したシリカガラスを得た。得られたガラスはCuのラジオフォトルミネッセンスを示したが、それのCu濃度と熱処理による影響を調べた。

ビスマス含有酸化物ガラスの2光子吸収係数(愛媛大理工)
Bi2O3を含有する酸化物ガラスは低光弾性と高屈折率が特徴で、ホウ酸系ガラス組成では非線形光学応答特性を持つことが知られている。 実験で得られたBiを高濃度含有するBi2O3-B2O3ガラスは光高弾性がゼロで複屈折率現象も持たず、 また、550℃で線引きができることから、光ファイバー形状の光スイッチ等の非線形光学素子の実用化の期待がもたれた。

アルカリ/アルカリ土類-アルミノリン酸塩ガラスの高温粘弾性(産総研)
非球面や回折光学素子、モスアイ形状などの光学素子の製造では金型による成型方法が用いられる。しかしながら、金型の形状がそのままガラスに転写できるかというと、うまくいかないことが多い。そこで、アルミノリン酸塩ガラスにアルカリやアルカリ土類の種類と含有量を変えたものを加え、ガラス転移温度付近における粘弾性特性を調べた。結果から構造緩和の活性化エネルギーを算出すると、アルカリは含有量が少なくなると活性化エネルギーは増加するが、アルカリ土類については逆の現象が起きることが判った。

化学強化ガラスにおける残留応力と短距離構造の関係(東北大院工)
化学強化ガラスの強化量とその仕組みの関係については、イオン交換で置換されたアルカリイオンの充填量やその到達深さで示す場合が多く、ガラス構造について調べた例は少なかった。そこで、T-O-T(T:Al or Si)結合の力定数と結合角を測定し、残留圧縮応力との関係を調べた。

感想
2年前の発表と比べると、酸化物ガラス関連の発表が増えた。また、光機能性デバイスや精密光学素子の開発につながる研究が、大学や公的研究機関で数多くなされていることが判った。将来のガラス産業に繋がる研究に期待がもてると感じた。

以上。

参加人数1名

CIOE (China International OptoElectronic EXPO) 2019 視察報告

開催日:2019年9月4日~7日
場所:深セン国際展示場

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報告:
中国で最大規模の光学関連の展示会を見学した。光学産業の最大集積地が中国なので、この展示会は世界最大規模になる。深センの展示会場は幕張メッセとほぼ同じ広さと思われるが、会場には収まらず、通路で展示している会社も多く見られた。 展示会は、光通信、精密光学及びカメラ、レーザー、赤外光、そして、センサに分けられ、光通信と精密工学及びカメラの会場が全体の半分以上を占めていた。

展示会では出展者のほとんどは地元の業者だが、日本の光学関連の展示会ではほとんど見られないHOYAやオハラ、ニコンといった光学ガラスメーカーの力の入ったブースが目立った。また、大阪硝子工業会の会員企業さんのブースもあった。それらのブースについて以下に記す(敬称略)。

〇五鈴精工硝子
 工業会の会員である五鈴精工硝子はこの展示会には初めての出展。参加申込が遅かったこともあり、通路での展示になったが、多くの人が行きかう場所なので、かえって良かったという事だった。  多くの方がブースに来てくださり、かなり手ごたえを感じたと説明員は話していた。

〇オハラ (小原光学(香港)有限公司)
 オハラは日本の光学ガラス溶融メーカーでは最大の生産量をもち、キヤノンが主な顧客である。  オハラのシニアマネージャーにお聞きした内容は以下の通り。 「オハラが本展示会に出展するのは5年ぶり。今回はガラス生地の紹介というよりも、レンズブランクや非球面レンズ等の半製品、製品のアピールをする目的で出展した。」

○CDGM(成都光明光電股?有限公司)
CDGMは世界最大の光学ガラスメーカーである。元は軍事工場だったが、ロシアや日本の技術を巧みに取り入れて、世界需要以上の生産能力をもつ企業になった。ブースの規模も本展示会最大で、多くの人が訪れていた。

○雑感
カメラの需要は生産量で見ると下がっているが、なんとか高価格帯にシフトして収益を確保しようとしている。今回日本の光学ガラスメーカーが出展しているのは、需要の掘り起こしもあるが、ガラス生地よりも付加価値を付けた半製品や製品を販売して収益を確保したいという意図があると思われた。 業界で長く続いた分業体制が崩れていくと思われた。

以上。

参加人数1名

OPIE 2019 視察報告

開催日:2019年4月25日
場所:パシフィコ横浜

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毎年この時期にパシフィコ横浜にて開催される国内最大の光関連の展示会。 主にレーザー、ディスプレイ関連、レンズ関連など光学機器に関連する業種の会社が出展している。

レンズ製造に必要な加工機のメーカーや、加工効率を上げる為のレーザーを使用したシステムなどここ数年展示されている内容と大きく変わらない部分も多かった。

その中でも限りなく物質の反射率を抑えて真っ黒に見えるコーティング技術など、目新しい技術も一部出展されていた。 他業界の展示会などでもここ最近は特に感じられる事であるが、やはり中国や台湾の会社など海外勢の出展が徐々に増えており、今回は色ガラスを自社で溶解・製造する中国メーカーなど日本の展示会へ初出展の企業もあった。

ガラスを原料から溶解するという事は設備等初期投資も大きく、日本国内では新規参入というのはあまり考えにくい業態ではあるので、従来は競合が増えるという事はそれほど考えなくてもよかったが、中国など他国のメーカーが日本にも進出してきているというのはこの先の大き な脅威となりそうである。

参加人数1名

2019年度 光技術動向・光産業動向セミナー 視察報告

開催日:2019年4月25日
場所:パシフィコ横浜

概要:OPIE’19(OPTICS & PHOTONICS International Exhibition)は毎年横浜で開催される光とレーザに関する展示会ですが、今年は光技術動向・光産業動向セミナーが併設されたので、ガラスが多く使われる光産業の情報を得るために参加しました。

○光産業全体の最新動向
光産業国内企業の全出荷金額の推移は以下の通り。
2017年度:14兆451億円(成長率+0.8%)
2018年度(見込):13兆6,348億円(成長率-2.9%)
2019年度(予測):2018年度と同等
内訳をみると、レーザ・光加工分野は10%以上の伸びがあり、センシング・計測分野も5%前後の伸びが継続されているが、太陽光発電、情報記録、情報通信の分野では毎年減少している。

また、上記のうち、国内生産額は以下の通り
2017年度:7兆3,895億円(成長率-6.1%)
2018年度(見込):7兆970億円(成長率-4%)
こちらの内訳もレーザ・光加工、センシング・計測分野が好調で、情報記録、入出力、ディスプレイ、太陽光発電の各分野がマイナスである。

○レーザ・光加工分野について
 光産業全体において、ここ数年毎年10%程度の成長を続けているのはレーザ・光加工(応用)分野だけである。この分野は具体的には、レーザ加工(炭酸ガスレーザ、固体レーザ、エキシマレーザ、ファイバレーザ、半導体レーザ)、ランプ・LD露光装置、3Dプリンティングが挙げられる。 全出荷額7,300億円の内、ランプ・LD露光装置が54%を占め、次にエキシマレーザが24%、ファイバレーザが9%、炭酸ガスレーザが7%、固体レーザが6%と続く。国内生産比率が高いことが特徴で95%程度ある。 レーザ加工の動向をみると、エキシマレーザはリソグラフィー装置の需要が多い。
 ファイバレーザは切断加工装置の70%を占め、今後さらに増えるとみられる。また、溶接では固体レーザ(YAG)からの置き換えが増え、レーザクリーニング用途でも今後需要の伸びが期待されている。
炭酸ガスレーザはプリント基板の穴あけでは独占だが、切断ではガラスや特定の樹脂にのみ使われている。
固体レーザは微細な加工用途で需要が伸びている。

○センシング・計測分野について
 2018年の全出荷額は2,300億円。国内生産比率は83%。
 光産業全体に占める出荷額割合はまだ小さいが、近年IoTや自動運転の普及や期待により、潜在的な規模は大きいと見られている。
  また、5Gの実用化で情報通信が爆発的拡大するとみられる中で、センシング・計測分野の需要も拡大するとみられる。よって、確実に経済成長が見込まれる分野と言える。

○太陽光発電分野
 太陽光発電は世界的に見て2010年代の国の普及施策が主導した時代から、2020年代は市場が主導する段階に到達しようとしている。これは年間の導入量が2018年は100GWに到達し、2019年は確実に100GWを超えることからも言える。
2018年の年間導入量のトップ4は、中国(44GW)米国(11GW)インド(8GW)日本(7GW)で、近年はこの4国で7割を占めている。
 主要なモジュール供給メーカーはほぼ中国勢が占めている。
2018年の日本企業の全出荷額は2兆2,300億円。日本では2013年に固定価格買取制度(FIT)がスタートし導入が飛躍的に伸びたが、その後、買取価格の低減で市場が急速に縮小した。今後も買取価格の動向に影響されるとみられている。

○ディスプレイ・固体照明分野
  2018年の全出荷額は5.5兆円と、光産業の分野別では最大でここ2年は横ばい。その内国内生産額は2.7兆円で、これも分野別では最大である。国内生産依存度はほぼ50%で、光産業全体と同じ比率である。この分野は殆どが家電製品になるので、景気や社会情勢の影響が強く反映される。   この分野の出荷額のおよそ半分がフラットパネルディスプレイ、そしてその大半を占めるテレビは殆どが海外生産であるが、車載は要求性能が厳しいので、国内生産が多い。

○入出力分野
 この分野は光学式プリンタや複合機、デジタルカメラ、スマホ、タブレット、監視カメラ・車載カメラ、イメージセンサなどが対象となる。
 国内生産比率は30%程度と低い。この分野の国内メーカーの全出荷額は3.5兆円。2018年は-5.4%。
  光学式プリンタ・複合機の全出荷額は7,000億円、国内生産比率は8%程度。デジタルカメラの全出荷額も7,000億円で国内生産比率が23%。デジタルカメラは2017年度が前年の熊本地震の反動で増えたが2018年度は減少した。イメージセンサは年々増加しており、2018年は9,000億円で伸び率は8%。内国内生産比率は58%あるが、昨年の75%から大きく減少した。これはスマホのカメラ多眼化の影響で2017年から全出荷額が増加したが、2018年はiPhoneとデジタルカメラの減退により国内生産が減った為である。

○情報記録分野
 この分野は光ディスク装置(CD,DVD,BD)とその媒体になる。
 2018年の光ディスク装置は全出荷額が6,778億円であるが年間約5%の減少を続けている。国内生産比率は17%で、2016年→2017年で26%から大きく減少した。
光ディスク媒体は2018年の全出荷額が429億円で前年比7%の成長。国内生産比率は26%で、こちらは横ばい傾向ながら業務用追記型メディアが堅調な伸びで今後が期待されている。

○情報通信分野
 この分野の全出荷額は5,134億円で前年日+2.2%。国内生産比率は81%で、この国内比率は年々下がっているが、全出荷額は概ね安定に推移している。
  出荷額の内訳は、光伝送機器・装置は1,300億円、光部品類が2,040億円、光ファイバ類が1,640億円となるが、光伝送機器・装置が国内向けであるのに対し、光部品と光ファイバは海外向けにシェアをもっている。海外では需要が旺盛なので、在庫調整が済めば持ち直すと思われる。
以上。

参加人数1名

The 100th China Food & Drinks Fair 視察報告

工場見学・視察
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視察展示会 : 2019第100届全国糖酒商品交易会
内容 : 中国全土の各類お酒、食品、飲料、オイル、調味料等展示
開催 : 2019年3月21日~23日
場所:中国四川省成都

1955年より毎年開催している本展示会は、今回2019年で100回目を迎え、出展者・来場者双方のビジネス拡大に絶好の場として、 毎回関係各位から高い評価を得ています。v 今回は世界40ヵ国・地域から過去最多の食品・飲料メーカー・商社ら約4,000社が出展しました。 国内外から多くの食品バイヤー・購買担当者が訪れ、活発な商談を繰り広げました。

中国現地の白酒文化、需要等を調査しながら、日本から中国へ進出するため今回も展示会へ参加しました。 今回展示された酒瓶は相変わらず500mlの伝統的なパッケージ(陶器)が主流でしたが、 意外にシンプルでかつ小型化された100ml-200mlの小容量酒が多くの中国のブランド酒メーカー及び地域のブランド酒メーカーから展示されました。 硝子瓶の合目処理、透明度も一般でした。一本あたり500円程度で、市場希望としては500億元に達している。 海外進出を考えている方にこれはビジネスチャンスではないかと思います。

参加人数2名

第12回(平成30年度第3回)溶融シミュレーション研究会 参加報告

研修会名:第12回(平成30年度第3回)溶融シミュレーション研究会
視察先(主催):ニューガラスフォーラム
日時:2018年3月15日
場所:日本ガラス工業センター

調査目的:ガラス生産に関する情報の収集のため

内容:
①「品質安定化を目的としたプロセスデータ解析サービス」
横河電機㈱ 高度ソリューション事業部 MI部 解析ソリューション課 山本 徹 氏

②「レーザガス分析計TDLS8000による直接高速ガスセンシング」
横河電機㈱ 科学機器営業統括部 セールスエンジニア 奥田 葉子 氏

③「自励振動現象を利用したガラス溶解炉向け酸素バーナ「Innova-Jet F.H.」の開発」
大陽日酸㈱ 開発本部 山梨研究所 燃焼技術部長 萩原 義之 氏

④「排ガスの脱硫脱硝技術に関する研究開発 実証実験と流体シミュレーション-」
日本山村硝子㈱ 環境室 兼 大阪府立大学 客員研究員 山本 柱 氏


詳細:
今回参加した4題目の講演について報告する。
①品質安定化を目的としたプロセスデータ解析サービス」
製造現場では不良品の発生、生産の遅延、品質に対するクレームがたびたび発生する。横河電機はデータ解析ソフトウェアProcess Data Analyticsを用いて製造プロセスにおける多種多様な情報を一元化することにより、現場にて起こる問題を解決している。

②レーザガス分析計TDLS8000による直接高速ガスセンシング」
モノづくりにおける安全や法律を守るための分析においては、適時性、連続性、再現性が求められる。横河電機のレーザガス分析計TDLS8000はレーザーを配管内の気体に通し、その減衰から気体の組成を瞬時に分析することができる。この分析計は機械部分と気体との間に接触部分がなく、可動部も存在しないため、溶鉱炉といった過酷な環境でも問題なく稼働することができる。

③自励振動現象を利用したガラス溶解炉向け酸素バーナ「Innova-Jet F.H.」の開発」
燃焼において、酸素の割合を増やして燃料を燃やすと熱効率が増大し、NOxの発生を抑えることができるが、火炎からの輻射熱が減少するデメリットもある。大陽日酸の開発した酸素バーナ「Innova-Jet F.H.」は燃料に対して供給される気体の酸素の濃度を周期的に増減させることにより、火炎からの熱を減らさずに熱効率を上げ、NOxの発生を抑制している。また可動部なしに火炎の向きをスイングする機能を持ち、熱を偏りなく炉内に分散させることができる。

④排ガスの脱硫脱硝技術に関する研究開発 ?実証実験と流体シミュレーション-」
ガラス炉における燃焼反応では窒素と酸素が結びつき、窒素酸化物いわゆるNOxが形成される。また燃料を燃やすと燃料中の硫黄成分から硫黄酸化物いわゆるSoxも発生する。これらの物質は環境に対して有害であり環境負荷の低減のため除去することが求められている。日本山村硝子はオゾンと水酸化ナトリウムを用いることにより、NOxの反応物とSoxの反応物を反応させて同時に除去する技術を開発した。

所感:
ガラス業界は技術の発展の余地が比較的少ない業界と考えていたが、実際には有用な最新技術が次々と開発されていることがこの研究会に参加することでわかった。操業の効率化、炉の熱効率の向上、排ガス規制のクリアはどこのガラスメーカーも気にしていると思われるので、少しづつでもこのような最新技術を取り入れていくべきであると感じた。

以上。

参加人数1名

CP+ 2019 見学報告

工場見学・視察

開催日:2019年2月28日~3月3日
開催場所:パシフィコ横浜


毎年この時期にパシフィコ横浜にて開催される日本最大のカメラショー。 海外ではドイツのフォトキナなど有名な写真・映像関係の展示会などもあるが、アジア圏では最もポピュラーな展示会である。

カメラ業界全体の動きでいえばここ数年はミラーレスカメラの高性能化が進んでおり、他社に先駆けてミラーレスの高性能機を市場に出していたSONYの1強状態である。 従来型の一眼レフが強かったNIKONやCANONも昨年あたりから高性能ミラーレス機を発表、発売しており、そのような市場状況もあるのか会場は盛況であった。

その他カメラ本体以外でも編集用ソフト関連の出展や、カメラアクセサリーであるレンズフィルターの出展も活況であった。 特にここ数年はフィルターメーカーも日本国内メーカーに限らずヨーロッパや中国のメーカーの出展が増えている印象である。

眼鏡、食器などの業界に比べるとカメラ・映像業界は画質等へのこだわりから比較的ガラス素材の強い分野なので、各最終製品メーカーさんとも協力して引き続きガラス製品を提供していきたい。

以上。

参加人数 2名

nano tech 2019見学報告

工場見学・視察

開催日:2019年1月31日~2月1日
開催場所:東京ビックサイト

1.参加の背景
17年前、NEDOのプロジェクトで、「全固体型リチウム二次電池固体電解質の量産技術開発」なるものに参加し、約3年間活動させていただいた。 硫化物系の電解質で、LiSとSiS2+αからなる混合物を用いて、それをガラス化することで電解質特性を得ようとするものであった。 まだまだLi二次電池そのものが世の中に普及しだして時間が浅く、その危険性が世間に 理解されだしたころであったが、「全固体型」とは海のものとも山のものともわからない時代であった。

先般、このデバイスがNHK等でも取り上げられ、弊社で扱わさせていただいている実験用治具の受注も急に増えているのが現状である。 そこで、現在の技術進捗状況の確認とガラス業界でも取り上げられる可能性のあるものがないかを探索するために展示会で実施された「全固体電池最前線」なる特別シンポジウムを聞くため、 大阪硝子工業会の継1事業を活用させていただいた。



2.シンポジウム内容
1)テーマ ;超スマート社会を実現する全固体電池最前線
2)講演者とテーマ
①「全固体電池に関わるナノテクノロジー」
  トヨタ自動車㈱基盤材料技術部  射場 英紀 部長
 ②酸化物系固体電解質を用いた全固体電池の作製
  首都大学東京大学院 都市環境学科  金村 聖志 教授
 ③「硫化物系リチウム超イオン導電体の開発と固体電池への応用」
  東京工業大学 菅野研究ユニット  鈴木 耕太 助教
 ④「全固体電池における界面と電池特性」
  物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究拠点  高田 和典 拠点長

3)講演内容とポイント
①トヨタ自動車ということで、「全固体電池」がいよいよ車に採用かと思っていたが、実用化はまだ遠いらしく、電解質から負極側へのイオン移動にまつわる基礎研究がメインであった。 負極としてカーボンを使用した例が挙げられ、カーボンの表面積結晶子の大きさの制約、入口の隙間が重要な要素になるとの報告。

②初めて聞くLLZO(リチウムランタンジンクオキサイト)を用いた系で、電池特性としてはまだ低いものであったが、特徴として、硫化物に比べLi金属の酸化作用を受けにくい酸化物であること、デバイスとしてシート化をテーマに揚げていること、界面にイオン電導性を示す液体を用いることが特徴で、シート化に取り組む企業情報はここから得られるかもしれない。

③17年前のプロジェクトは今回の鈴木氏が所属されている東工大 菅野研究室の教授である、菅野先生がプロジェクトリーダーを務められたものである。 そのころから同じ硫化物であるがガラスではなく結晶物を求められてきた。先般、マスコミに取り上げられるようになった背景は、この系に本来は不純物であるClを含んだこと寄るようであるが、今回はその点の説明はなかった。

本研究室で作製されるデバイスが日本で最も優れた特性を残しており、電解質としてはLiSiCoNとLiGePS等が主流になりそうである。 問題はGe等のコストであり、結晶物の問題点はそのコストである点は変わりない。
いずれにしても、安全な全固体電池を60℃はおろか100℃での動作特性が出せている点は、実用化に対して大きな進歩である点を再確認した。

④高田氏の前職は松下電池工業でありその時代から界面抵抗を研究されてきた方である。 今回、Liの挙動をシミュレーションに基づく動画で示されたことが印象的であった。

また、Li7Ti5O12/Li4Ti5O12の積層構造にし、イオン電導度の小さな物質であってもその表面をLiNbO3等で修飾することで良好なイオン電導度示す例も見つかっており材料探索の方向性は示された時代になってきたと実感した。

3.まとめ
1)今回のシンポジウムではガラス化の具体的な案件報告はなかったが、その理由として ①ガラス作製に不可欠なSiS2の安価な合成方法(現在はアンプル中で合成される試薬ベースしかない)こと、 ②硫化物のがガラス化における扱いにくさがあげられる。
2)結晶物での成果報告でも結晶子の大きさによる問題点、Liイオンの通り道の確保が 重要なポイントになるためSiS2の合成方法とそれを用いたガラス化技術にブレイクスルーがあればガラス質電解質は有効な材料となり得る。
3)合わせてデバイスに関してはシート化がキーワード。

以上。

参加人数 1名
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